「新人の投入教育」の巻
新人さんの現場投入は、実は危険がいっぱいなんです……。下手をすると危害の発生に直接関係します。
実際に、とある工場では1ヶ月間で発生したクレームを、翌月の1ヶ月の間にまとめて、その翌月初めに発表するように安全対策を行なっていました。
で……ある時、いつもの月に比べて異常にクレーム件数が多くなったので、慌てて調査したところ……どこか特定の工程で問題が発生しているのではなく、あちらこちらの工程で問題が多くなっている事が判明したんです。
この事を、クレーム対応とは関係のない人事部が偶然いた事で原因が判明しました。この工場にはかなりの従業員さんがいらっしゃるんですが、従来からのパート募集では足りなくなってきたので、ちょうどクレームが増加した月初めに十数人の外国人従業員を、工場の各工程に分散して投入していたんです。……それが原因でした。
新人さんを投入する際には、ユニフォームの着用手順とキャップのかぶり方、粘着ローラーの使い方、手洗いの徹底、トイレや休憩時の決まり事などを十二分に教育する必要があります。
「常識で解るだろう……」、「周りや先輩を見れば解るだろう……」という甘い感覚で進めてしまっては大変な問題が起こってしまいます。そして……起こってからでは遅いんです。